コーエン兄弟だからただの西部劇であるハズはないと期待して観に行ったのに、ただの西部劇だった。しかもジョン・ウェイン「勇気ある追跡」のリメークとのことだ。
父親を殺された少女の復讐劇になっているのだけど、期待するようなアクションシーンはない。ここは古風な女性らしく口だけで大人を言い負かし、二人の男を利用して復讐をやり遂げてしまった。
へんなオサゲ髪を解いたら美少女であろうヘイリー・スタインフェルドはこれからが楽しみ。マット・ディモンもマッチョな好青年の役よりも、 こっちの汚いカウボーイが似合ってる。
いつの時代も台湾のラブストーリーはピュアすぎて、期待以上に楽しめた。
お互いに気になる存在だけど、決して恋とは気づかない。気付きたくない。それが両思いと分かって終わるところが、またいいの。そこから先のリアルな恋愛など、映画には必要ないんだもん。
夜市から始まり、公園のダンス団体やヤクザの裏取引など、まるで台湾の夜に潜む物語を垣間見るように、あっても なくてもいいようなサイドストーリーとともに繰り広げられる逃走劇なのだ。
ヒロインのファッションもステキ。
苦手を克服して望んだ演説が第二次世界大戦の宣戦布告でよいのか。話題になっているほどの感銘を受けなかったのは、そこが気になったからだ。ただあのシーンで使われたベートベンが良かっただけではないか?
己の不得手を認識しつつ、課せられた仕事に向かう姿勢はよかった。「太陽」を思い出す。人付き合いが苦手で戦争にも興味がなかった昭和天皇を、人間味たっぷりに描いたロシア映画だ。苦手を克服して前に進んだジョージ6世はイギリスらしいし、「あっそ」と やり過ごているうちに終戦を迎えた昭和天皇は日本的といえる。共感するかどうかは、観客が生まれ育った環境にあるのかな。

ヒロインが持っているのはヤル気のみ。「プラダを着た悪魔」のスタッフが集まったとはいえ、なんの努力もしていないのに、恋も仕事もうまくいってしまうの は古風すぎやしないか?
かつての花形キャスターが、お金のためにワイドショーの仕事を受けてしまうところは、演じるハリソン・フォードの俳優としてのキャリアに重なる。いや、わざと重ねているとしか思えない。ついにB級ラブコメに出ちゃうのね、でも許す、私もオムレツ作って欲しい!
熟年キャスター役のダイアン・キートンとの小競り合いが楽しい。かつての大スターをキャスティングしただけあって最大の見所となっている。
暴走した貨物列車を2人の社員が止めるというニュースを元にした物語だ。そこに離婚やリストラといった個人的なようで現代社会を反映するかのようなよくある背景をもってきて、わずかな膨らみをもたせている。
実話だけに、あっと驚く手段で列車を止めるヒーロ性はない。そのリアルさが見せどころなのか。 飛行機の中、惰性でみてしまった一本。
最近に家族を亡くした立場には胸がつまる物語だ。死んだ人間自身がなにか伝えたいことがあったわけではない。ただ残されたものとして、なんでもよいから伝えて欲しかったことがあるのだと思い知る。
この映画では主人公の霊媒師を通して、それらが提示されるのだけど。それは本心でなくても構わない。あのときこう言ってほしかった、こうして欲しかった。突然に死んでいなければきっとそうしてくれるはずだった。それさえ納得できれば、自分は迷いなく生きていけるのだ。残されたものにとって心の整理の問題である。
他人の過去を霊視することが仕事だった主人公が、ラストシーンで初めて自分の未来を思い描く。妄想のとおりにはいかないけど、自然に手が触れ合って共鳴する瞬間がとても好きだ。
自分が主演しない監督作品では琴線に触れてくる、イーストウッドである。
現代の若者には馴染みのない昭和に舞台おいたまま、今なぜジョーなのか?原作にも山Pにも興味がないものの、伊勢谷の絞りこんだ肉体をポスターで見せられては足を運ぶしかあるまい。
階級を落としてまでもジョーと対戦するために減量に挑んだ力石は、骨と皮だけになり眼光だけが鋭い。対するジョーは、もともと ケンカっぱやいためかいつのまにかボクシングが得意になっていたイメージだ。良くいえば才能を開花させた、ということになる。体はつくりこんでいるのに、 努力が足りないためか肌つやよくポヤーンとしている。
永遠のライバルというイメージあるなかこうして一気に物語を追って見ると、ふたりが戦ったのは少年院 で1度とプロの場で1度しかなかった。この映画は完全に力石の物語となってしまった。
ゾンビ映画ってこんなに楽しかったのか、と思える1本だった。例えば「バイオハザード」のグロと悲壮感(とミラジョボ)に耐えられず、ゾンビは苦手と思っていた。本作は内蔵を引きちぎったり奪いあうシーンもあるのに笑えるのは、主人公があまりにダメなオタクだからだ。
引き込こもりの青年は、ネットで鍛えぬかれたゲーム感覚によりゾンビの被害から生き残る。世界の終わりにきてオタク生活が役立つ、という妄想が実現されてしまったのだ。アニメを取り入れた映像や、まさかのラブ展開も楽しい。 コメディが似合うアビゲイル・ブレズリンがスパイス出してる。そしてなんといっても、ハリウッド・スター本人によるあの役である。嬉しいのは、映画の中の人だけではな いはずだ。
最寄りの映画館でたまたまリバイバルを見たものの、童貞少年のアイゼンバーグが、まさかアカデミー賞候補の「ソーシャル・ネットワーク」で主演を演じるとは(童貞にはかわりないけど)。
目的のためなら手段を選ばないヒロインを堀北が演じる。冷酷な役柄だから、必要以上に無表情なのは演技なのか。貧乏ゆえ少女時代に過酷な虐待を受けた雪歩 は、自分がいい生活をするためならなにもかもを犠牲にし、利用しようとする。それは、幼いころに何も解決してくれなかった自分以外のものに対する復讐なのだ。
彼女の華やかな生活の裏に、彼女を愛しながらも2度と会うことのなかった青年と、事件を追うまま定年を迎える刑事の人生が重なる。救いようもなく切ないラストが東野ならでは。
終始無表情な堀北は演技なのか?下手なのか?
大好きなミシェル・ゴンドリー監督の新作はリメークものの3D映画である。ただし元ネタは未見だ。緑色のポスターが気持ち悪いのか、主役二人はパッとしないし、華をそえるであろうキャメロン・ディアスのポーズに無理が見える。架空のヒーローを自ら祭りあげ活躍する設定は、前日にみた「キック・アス」 に酷似しているため、どうしても比べてしまう。となるとオジさん、オバさんチームが勝てるはずもない。
ゴンドリーっぽい凝った映像はあるものの、3Dであることはどうでもよかったのが残念。 吹き替えは一歩間違うと間の悪いコントに見えちゃうから、それも悪かった。