2007年1月アーカイブ

色とりどりの靴とスイーツ、そして恋のお相手フェルゼン。女のあこがれが詰まってる。前半はゴージャスに軽快に攻めておきながら、うやむやなラストは、王妃の人生をあらわしているのか。あまりに有名な女の一生ゆえ、青春映画で済ますのはムリがあったんでは。

マカロン買って、ベルバラ読みたくなった。
昭和の日本とアジアがごっちゃになったような架空の街。
この街の描写がものすごい。手描き風の細部の書き込みから、鮮やかで廃れたような色彩に目を奪われる。
ところどころに挿入される精神世界の映像が、ストーリーやセリフを通り越して、感覚的に訴えかけてくる。意味もわからずに泣きたくなるのだ。体験 したことのない、こんな表現方法があったことに驚く。とても好き、この色の世界。ストーリーを追うのを忘れるぐらいに引き込まれた。

ネズミが田中泯とは渋すぎる。なぜか顔もそっくり。
有名なクリエーター集団の作品らしいけど、私には古臭く感じる。特にパプリカは髪型もファッションもヘンだし、スタイルもいまいち。若作りのおばさんにしか見えないのがかわいそう。
原作を読んだ当時は斬新な設定に想像力をめぐらせてわくわくしたのに、今となっては攻殻機動隊やマトリックスの後だからストーリーには新鮮味もな い。キモとなるオモチャの行進も、どこかで見たような・・・イノセンスとか寺山修司に似ていて、それ以下。現代の技術でセンスある映像が見たかった。

スピード感のある音楽と、オープニングが良かった。
なぜ涙があふれるのか分からない。
生を受けたことの奇跡、限りある命のすばらしさ、なにもかもを暖かく包み込んでくれる物語。
ラストシーンは子供のころに思い描いていたとおりの美しさ。エンドロールの歌とアニメーションも素敵。疲れた大人が見てこそ、胸いっぱいになるはず。 
ちょっとおかしくて、ちょっと悲しくて、幸せ・・・いつもどおりでよいのだけど、おしゃべりな男にちょっと飽きた。イタリア人で詩人という設定だから、仕方ないか。二人の関係がよく分からないようになっているのは、わざとなんだろうか。
偶然のような魔法のようなトリックがたくさん出てくるのが楽しい。思いがけずローマにアレが現われる場面は、なんてロマンチック。
人は敵を作らずにはいられないものだろうか。
これまでに見たどの戦争映画よりも静かで、残酷。
戦争は人を狂わせる。多くの歴史から分かりきっているのに、今でも戦争が絶えることはない。もしかしたら、自分の命や、大切なものと引き換えにしても良いぐらいの、快楽を得られる何かが隠されているのかもしれない。
「戦う価値があるのかな」とつぶやく青年。でもやはり、悲惨な運命に巻き込まれていくのだ。

アイルランドの歴史を知らずに見たのは残念。
目を覆いたくなるような人間の嫌な部分が描かれているのに、透明感のある美しい自然が印象的。よけいに胸に突き刺さる。