2007年6月アーカイブ

すべてが伏線でムダがない。
終わってしまうのが惜しい面白さだった。
サスペンスなのにコメディ?始まってすぐに笑いをこらえられなくなり、感情に身を任せるしかなくなってしまった。そのうち登場人物よりも先に話が読めておかしなタイミングでウフッと吹き出してしまう。客席のあっちれもこっちでも。それもこの映画のエッセンスなんだろう。
濃い配役に身構えたけど、見終わると好きになっちゃう。最後はミキの歌のヘタさまでもが切ないのだ。

これから見る方は、ひとことも聞き逃してはならない。
こんなに壮大な物語だったんだっけ?
目を背けてはいけないんだろうけど、私にはもう分からなくなってしまった。キャストが変わった時点で見なくても良かった。
えーと・・・今なんて船に乗ってるんだっけ?考えてはいけない!
ストーリーを追ってはいけないんだと、自分を言い聞かせながら3時間を耐えた。コメディ路線が良かったのに、今回は笑う場面皆無。でもほとんどが アクションなので耐えられた。あの気持悪いキャラクターたちにもすっかり慣れたし。お楽しみだったチョウ・ユンファの出番が少ないのが不満。

オーリー素敵!ほれなおした
とてもいい。
飾らない下町の日常には風情があって、笑いがあって、それぞれの悩みもある。見終わると、何気ない風景が愛しくなり、元気が出る映画。
国分くんの落語が予想外にうまい。そして、相変わらず仏頂面役がはまる香里奈かわいい。いちばん面白いのが子供の落語。関西弁の落語があるのは知らなかったし、寄席に行ったときみたいに声を出して笑ってしまった。
いい意味で、スーッと力が抜けていくようなラストもさわやか。(ありがちってところが、最近の映画にはないニクイ演出!)

「好きなことから逃げたら後悔する」
ドキリとしたこの言葉を、ときどき思い出したい。
「これは伝記ではない」という断りが冒頭にあり、写真を撮るシーンはほとんど出てこない。でもそんなことは、物語が進むにつれてどうでもよくなっていた。清楚な妻から芸術家へと、彼女の心が解き放たれていくのが分かる。空白のアルバムを埋めるように。
私にもあるのだろうか?まだ見ぬ世界。
少年時代から常に不満そうな表情の主人公が好きになれなかった。難民の不満や主張を示しているのか。3人の母と、美しい妻と、教育に恵まれた主人公は、幸 せだったはず。でも画面からは不満しか伝わってこない。もちろん、それだけでは済まない社会問題を表現しているのだと思う。
歴史がわからないのと、信仰心のない私には理解しがたいのが残念。