2008年5月アーカイブ

すべてが伏線だったのだと思う。
それを楽しむ映画なのだと思う。
だが、そうであることをチラッと気づかせたり、コメディかアクションの要素でも盛り込んでくれないと、見ていて疲れてしまうのだ。頭のなかでまったく話がつながらないまま、終盤を迎えてしまったのは私だけなのだろうか?私の頭ではどう考えをめぐらせても仕掛けは分からなかったのだと思うと、興味が失せてしまう。
ただ普通以上に面白いことは確かであるし、邦画でもこのような分野があるのは嬉しい。

もっとも旬といえる俳優3人をいっぺんに楽しめたのは良かった。なので、ヒロイン(美しいが)、もっとフレッシュな方を使っても良かったのでは。
6人の俳優がボブ・ディランを演じるというのでオムニバス形式と想像していたが、時代を前後しながらシーンが移り変わる、まるでコラージュのようにめまぐるしい映画だった。そのためか、ボブ・ディランを知らなくても飽きることはなかった。
あいかわらず、演じるたびにまったく違った魅力を見せてくれるケイト・ブランシェットは、伝説的な男性役が似合ってかっこいい!
若くして急去したばかりのヒース・レジャーにも注目。
霧の中にいる何か。
始まってすぐにそれが姿を見せたのは予想外だった。
と同時に、それだけで怖くなり帰りたくなってしまった。
以後、怪物の存在を通して、極限状況にある人間の心の弱さを見せ付けられる。怖さのために涙と動悸がとまらなくなり、椅子に座っているのもやっとの状態。まるでジェットコースターとお化け屋敷を同時に味わっているかのような2時間である。
途中、子供との約束を交わすところで武器の使い道は読めたものの、その後の衝撃には呆然とするしかなかった。
映画史上あのような結末が許されようか・・・やりきれない涙があふれた。
人間とは悲しくて、あのモノ以上に残酷なのだった。

おおざっぱなストーリーとしては宇宙戦争(2005)にそっくりだというのに、ここまで面白く見せることができるのか。満点でもよいぐらいに楽しんだが、スプラッタにつき☆マイナス。

前評判がよくなかったので迷ったが、見てみるとかなり楽しめた。
オリジナル版を見ているかどうかで評価が分かれるところなのだろう。残念ながら私は未見だが、せっかくリメークするのだから別物でよいのだと思う。オリジナル版がスターウォーズに影響を与えたのを踏まえ、今回のリメークではアクションとちょいラブを加えることによって、スターウォーズをオマージュしているのが嬉しい見所だった。
気持のよいぐらいのアイドル映画で、豪華キャスト。そのなかでは道化役の宮川大輔が光っている。
逃亡中というのになぜかふっくらとしている姫は気になったが、威勢のよい長澤まさみはレイア姫よりもぜんぜんかわいらしい。

三悪人が誰なのか、分からなかったのは私だけなのだろうか?



思春期の少女が思いつきそうな嘘から始まる、文芸的で美しい映画だ。
少女が見ていた光景と、客観的なシーンが交互に描かれるのが面白い。
彼女が事の重大さに気が付いたときにはすべては戦争の渦に巻き込まれており、昼メロ風展開となってしまうと退屈。

身分の低さゆえに免罪を受け入れなければならなかった男性を、切なく演じるジェームズ・マカヴォイ。それだけでも収穫か。

アンディ・ウォーホルのミューズでボブ・ディランの恋人だったというイーディの物語。彼女の存在は知らなかったが、その輝くばかりの笑顔と感受性に誰もが引き込まれてしまったのが分かる。その反面で、時代にすぐに飽きられ堕落していくモロさが痛々しい。
ガイ・ピアーズ演じるウォーホルの子供っぽさと冷たさが、許せない。でもうまい。
60年代のファッションがステキ。