ぼくの大切なともだち

親友の定義は難しい。恋人や夫婦と違って一対一の関係ではないし、同意のもとで成立する関係でもない。自分が親友と思っている相手にとって、果たして自分がどういう存在であるのか確かめるすべはない。
そんな微妙なテーマを実に辛辣に描きながらも、心あたたまるパトリス・ルコントの映画である。

寂しい葬式に参列したことから自分の交友関係を見直そうとする古美術商の男。そして、誰とでも仲良くできるが、それが友達の多さには決して繋がらないと自覚するタクシー運転手。ふたりの交流を軸に家族や同僚を交え、話は思わぬ方向へ。
友達リストを作ったらどんなふうになるんだろう。主人公のそれを見ると笑ってしまうが、そのひとりひとりを訪ねたり、夜中に電話する勇気は、私にはない。

変化するって素晴らしい。
たとえそれが中年男であったとしても。

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