2008年12月アーカイブ

こんなに面白い新春映画は初めて見た。
江戸川乱歩の二十面相ではなく、劇作家・北村想の奇抜な発想をもとにしたアクション映画となっており、二十面相をよく知らなくても楽しめる。
なによりも、昭和風の街並みを縦横無尽に駆け回る姿がぴったりの金城くんに大満足。知的な諸葛孔明なんかよりも、だんぜんかっこいい!おっとりしているようで快活な、クラリス嬢を思わせる松たか子もいい。なにもかもオーバーアクション気味はあるものの、それが架空の時代に合っているようにも見える。ケーキのくだりでオチが読めるのは、サービスと受け取った。

今年最後に見た映画としては、文句なし!
シリーズ化を予感させるオープニングタイトルも必見。

人間が試されているのだとしても、ラストに救われる。
突然に視力を奪われたものたちは、限られた世界で食欲と性欲に支配されてゆく。その凄まじい描写に目を覆いたくなる。それは私が見えているからなのだ。不安とは、こんなにも人間の本質をむき出しにしてしまものなのか。似た設定で、原因不明の白い世界を描いたミストを思い出し、途中いやな気持ちになった。
災害のなかでもっとも恐ろしいのは人間とも言われる。
だからこそ、ラストの美しさが際だつ。

日本人キャストの伊勢谷と木村が好演。