イングロリアス・バスターズ

ナチスによって家族を失ったユダヤ人女性が、復讐を果たそうとする物語だ。
タランティーノ監督の前作「キル・ビル」も同じく復讐とテーマとしていた。あちらが痛快アクションであったのに対し、こちらは非力なヒロインがあっと驚くような武器でドラマチックに対抗する。歴史上の人物が登場するにもかかわらず、復讐をとげるにためには史実を曲げてしまう潔さが痛快だ。
ヘンな役でこそ魅力を発揮するブラピにくわえ、冒頭から出ずっぱりのナチス大尉を演じるクリストフ・ヴァルツが見所となっている。優しそうな笑顔を見せつつとことん相手を追い詰める話術は、いやらしくも目が離せない。あのおじさんにはまた会いたい!

2時間半という上映時間でありながらいつまでも終わって欲しくない、タランティーノ流「ニュー・シネマ・パラダイス」である。

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