2010年4月アーカイブ

完結とは淋しい。コメディ満載の前編にくらべるとギャグひかえめで、のだめとピアノを中心としたラブストーリーになっている。後半のシリアスさもまた原作どおりなのだ。
ドラマの完結が映画2本立てとあって商売根性を感じるものの、千秋先輩の解説入りで聞くオーケストラはやはりいい。歌舞伎座の解説イヤホンよろしく、専門知識がなくても楽曲のウンチクが楽しめる。
マンガは続編が出たから、設け主義としての映画も当然続くだろう。ここまできたら二人の結婚式を見ないと気がすまない。

クラシカルな時代設定のなか、嵐に閉ざされた島のダークトーンや主人公の回想シーンなど美しい映像に圧倒される。ゴールデンコンビといわれているマーティン・スコセッシ監督とディカプリオのなかで、初めて面白いと思った。にわかに受け入れられない結末は、もう一度最初から見れば納得するのだろうか。誰の言うことが本当なのか分からなくなる。
とはいえ宣伝はあれでよかったのか?事前から、目線やしぐさのかくされた意味に注目しろといわれたのでは、何か裏があると意識せずにはいられない。せっかく映画館に行くのだから結末の驚きをもっと素直に味わいたかった気持ちもある。
世界は自分のために作られているのかもしれない、とたぶん誰もが一度はあこがれたことがあるだろう世界での出来事といえよう。みんな演技がうますぎる!
謎の生命体との戦いを描くトランスフォーマーを社会派にしたような題材だ。低予算映画といわれていえるものの、アバターなどの最新CGに比べればとい意味だろう。ずいぶん凝った作りだし、ピーター・ジャクソンが監修している。
相手に地球を侵略する意図はなく、やむをえず漂着したいきさつがあるために立場が弱い。優れた能力を持ちながらも弱いものへの傲慢な人類の態度は、現代社会になぞらえてある。理由のない迫害が、やがては立場の逆転した主人公にもふりかかる。その状況になって初めて、異種間の交流らしきものが生まれる。
始終ハラハラする展開はうまいが、グロすぎる。終盤のエイリアン親子のエピソードがないと、見続けられなかった。
古風なSF映画を彷彿させる良作だ。登場人物は、地球にエネルギーを送るため月に単身赴任している主人公の1人だけ。月面での事故をきっかけに、もう一人の自分に会う。会ってはならなかった「自分」と向き合う生活が始まる。
何もかもが発展し理想社会に近づいたかに見える未来で、人間の良心を問いただそうとするテーマは「惑星ソラリス」や「ガタカ」を思い出す。残酷なシステムを作るのはコンピューターではなく、人間だ。そのなかでも希望を残すラストがいい。

この邦題は説明しすぎだった。原題は「Moon」
デビュー作でセンスのよさを見せ付けた監督のダンカン・ジョーンスは、デビッド・ボウイの息子だ。