オーケストラ!

ソ連の時代に活躍しながらも負け犬の生活をおくるかつての芸術家たちが、現代のパリへデビューしようと奮起するクラシックドラマだ。「のだめ」の成功がなければ、上映されなかったのでは?と思ってしまう地味映画である。
おじさんおばさんが手段を選ばない様子には、あきれるばかりだ。法を犯してまでパリに渡ったというのに観光に夢中で、演奏家として情熱のかけらも見えない。だから這い上がれないのだ思えるエピソードばかりで、中盤ダレてしまった。そのなかで、いくら映画とはいえあの奇跡があったのは「のだめ」以上にありえない。泣けるのはチャイコフスキーの素晴らしさゆえか、メラニー・ロランの美しさゆえか。
コメディタッチでここまできたのに、ラストの演奏で冷戦に翻弄された過去をはさんできたのがうまずぎる。どんなにドラマチック仕立てであろうが、とにかく立ち上がってブラボーと言いたくなった。

それにしても、あのパスポートで世界ツアーできるの?

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